特殊技法で刺繍の見方が大きく変わる!?
皆さん、こんばんわ!刺繍屋の須藤です。今週も沢山のお問合せをいただき、誠にありがとうございます。明日土曜日も元気に営業しておりますので、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
さて本日ご紹介するのは通常の平刺繍などとは異なり、少し変わった技法のご紹介をいたします。
『サガラ刺繍』
サガラ刺繍とは、一本の糸をかぎ状の針ですくい上げながら繍う手法で、編物の目のようになる「チェーンステッチ(環縫い)」と、糸をすくい上げてループ状になる「ループステッチ」に分かれます。
元々は手ハンドルという単頭機の環縫い用ミシンで職人さんが1枚1枚仕上げていた加工で、1982年に多頭化及び自動化され、1995年には多色化が実現し現在に至っています。
チェーン・ループ、どちらの縫い方も独特の懐かしく優しい風合いがあって、立体感や独特の味が特徴です。ワッペンやジャンパー等のカジュアルアイテムや、優しい風合いを活かし子供服等へもよく用いられるので、お手持ちの方も多いのではないでしょうか?
注意点は、かぎ針ゆえの「糸引き」や繊維切断による「穴あき」というデメリットで、特にハイゲージの編地へ加工する場合は注意が必要です。機械の構造を理解した上でのマシンセッティング、刺繍データ作成、糸素材のチョイスが難しく、これらの問題を避ける為にフェルト素材等の不織布に加工し、ワッペンとして使うケースが多いのもうなずけますね。
【チェーンステッチ】
名前からも連想できるように、鎖状に糸を縫い止める手法で、ステッチの代わりにちょっとしたアクセント・ワンポイント柄・大き目のデザイン・多色使いの表現等、幅広く利用されるサガラ刺繍の代表的な手法です。
いかがでしたでしょうか?
少し変わった風合いで見た目もずいぶん変わってまいります。もちろん高級感もグッとあがりますね!
ご興味をお待ちの方は、どうぞ刺繍屋へお気軽にお問合せ下さい。